上京してすぐ死にたいと思った話

こんにちは、くろはるです。

今やハイパーポジティブな私ですが、

実は東京に来たばかりの頃は「死にたい」と思っていました。

本日は上京して間も無く死にたいと思っていた自分に向けて、

今こんなに楽しいよ、というお話をしたいと思います。

死にたくなったエピソードと共に書いていきます。

上京して入社した会社がブラックだった

地元札幌から上京するために、飛行機に乗って東京へ面接に行き、

その場で内定をくれた会社に入社することに決めた。

何も知らない私は、その場で内定をもらったことに対し、

「私ってすごいんじゃん!」

と自画自賛してしまっていた。

初めての東京。初めての転職。

初めての家探し。初めての一人暮らし。

何もかも初めてで、かなりワクワクしていた。

不安なんてなかった。

新しい会社に行ったら、営業No.1になるんだ!

と輝かしい未来を妄想している日々だった。

(転職先の職種は営業職でした。)

しかし、入社日にその未来は打ち砕かれた。

綺麗な内装の本社で入社手続きをしたのち、

「君のオフィスは渋谷だから、ここから移動して渋谷へ向かってください」

と言われ、山手線に乗って渋谷へ移動。

「あのスクランブル交差点がある、あの渋谷ね!!!」

と胸が膨らんでいた。

「私、渋谷勤務なんだ〜」

と友達に言える日が来た。

そんなことを考える私は完全におのぼりさんであった。

その後渋谷オフィスに着いて、驚愕した。

本社とまるで雰囲気が違う。

殺風景にもほどがあった。

壁は白く、社員の顔は蒼白にすら見えた。

明るさのかけらもない。

そして無心でテレアポをし続ける社員たち。

学生時代にテレアポのバイトをしたことがあった私は、

フロアを間違えたとすら思った。

しかし私に気づいた男性社員が、

「新入社員さん?!席ここだよ!」

と声をかけてくれた。

ひとまず、そこに座った。

入社後に研修があるのが当たり前だと思っていた私は、

研修担当の方に声をかけてもらえるのを待っていた。

すると隣の席の社員さんに、

「とりあえず俺が色々教えることになってるんだけど、

これ読みながらテレアポしてみて!」

と、トークの見本が書かれた紙を渡された。

嘘だろ?

そう思った。

自分が何を売るのかもわかっていないのに、

まずは電話をかけてみよう!というこのスタンス。

一瞬でお先真っ暗に感じた。

とりあえず言われた通りに電話をかけまくった。

自分が何を売るのかもわかっていないのだから、

質問に答えられない。

ブチ切れられてガチャ切りされることもしばしば。

18時になり、退勤の時間。

やっと終わった。。こんな日々が続くのか。。

と思っていると、またテレアポの時間がやって来た。

私は勤務時間は9時〜18時と聞いていた。

応募フォームにもそう書いてあった。だから受けたのだ。

聞いてない、こんなこと!

そう思ったが入社当日だったため、意見を言えなかった。

結果その日の退勤時間は24時を回っていた。

引っ越して間もない東京で、夜遅くの電車で帰る。

最寄駅で降り、家までの道のりで一気に不安が押し寄せ、

号泣しながら帰った。

私はブラック企業に入社してしまったのだった。

ついに精神崩壊へ

入社2日目、出勤の足取りは重かった。

あんな環境で働き続けることができるのだろうか。

とりあえず、慣れたらマシかもしれない。

そう自分に言い聞かせながらその日も終電まで働いた。

入社3日目、ノー残業デー。

みんな水曜日を心待ちにしていると口を揃えて言った。

この日だけは早く帰っても文句言われないから〜と。

しかしその日の退勤時間は22時だった。

入社4日目、終電まで働いた挙句、家で電話先リストを作るために

パソコンを持って帰れと言われる。

遅くまで働いて、家でも働くの?!

もう明日になるよ。。

もう辞めてしまおうか、そう考えた。

でも、親に心配をかけたくない。

すぐに辞めるのは恥ずかしい。

それに、一人暮らしをしている家は、契約主が会社だった。

借り上げ住宅だったのだ。

辞めたら、せっかく引っ越したのに、また引っ越さなければならない。

色々考えていると頭がパンクしそうだった。

入社5日目、玄関から出ることが怖くなり、

玄関先で嘔吐。

精神的にかなりきていた。

それでも会社に向かった。

会社に着くとまたひたすらにテレアポをした。

1日300コールがデフォルトのタスクとして与えられていたため、

ノートに正の字を書いてコール数を数えていた。

そのノートに、「死にたい」と書いてしまったその瞬間、

涙が出てきた。急いでトイレに向かった。

涙が止まらない。

その日は体調不良と嘘をついて、早退させてもらった。

入社6日目、土曜日出勤。

出勤した瞬間、「土曜日は絶対に出勤ボタンを押さないように」

と念押しされた。

ここはブラック企業。

もう限界だった。

家ではひたすらに吐き気、嘔吐。

会社に着いてからも席に座るやいなや吐き気が押し寄せる。

トイレに駆け込み、嘔吐。

「私、もう無理だ。」

今日はもう帰らせてもらおう。

上司に体調不良で帰ると伝え、早退した。

異常な孤独感と不安感で押しつぶされそうだった。

そこから、自分の精神状態が異常であることに気づく。

帰りの電車に乗れなくなってしまったのだ。

乗るのが怖いのではない。

待っているはずの電車が来たことに気づかず、

ハッとして電光掲示板を見ると、もう電車は行ってしまっていた。

それを何度も繰り返し、3本ほど電車を見送ってしまっていた。

「もう、やばい。」

そう思った。

電車に乗れたはいいが、車内のアナウンス音が異常に大きく感じ、

動悸が激しくなり、音が怖くなり、耳を塞ぎながら帰った。

全ての音量が異常に感じるようになっていた。

今思うと、極度のストレスが原因だったと思う。

なんとか家に帰ったものの、次の日は家から出ることができなくなっていた。

当然、月曜日は出勤することができなかった。

そこから1週間、家から出れず、会社にも行けず、絶望に陥った。

給料が減給されるとの連絡

休み続けて1週間経った頃、本社の人事部から連絡がきた。

1日休むごとに約1万円ずつ減給されると言われた。

でも、会社に行くのは到底無理だった。

渋谷方面の電車に乗ることすら怖かったのだ。

ましてや家から出ることもできない。

でも辞める勇気もない。

会社にはもう行く自信がないと伝えたところ、

家の近くまで行くから面談しようと言われた。

その日のうちに、人事担当と面談することになった。

「あの部署辛いでしょう。ごめんね」

そう言われた。今考えれば、謝る前に実情を伝えてから入社させろよと思う。

まぁ実情を話すと入社してくる人なんていないわけだから、仕方ないだろう。

騙された私が悪い。そう思いながら泣いた。

「本社に席の空きがあるから、異動しないか?」

と提案された。

仕事内容は営業サポート。テレアポはなし。

退勤時間は18時。土曜日出勤もなし。

給与金額もそのままで異動できると言われた。

そして次の月から本社への異動が決まった。

入社した月の給料は減給されまくり、手取りが7万ほどだった。

家賃で消えた。

少しずつ精神が安定して行く

本社へ異動し、渋谷オフィスとの差に困惑した。

ほとんどの人が18時で帰るのだ。

こんなにも部署で違うものか。

「渋谷オフィス、よく1週間も行けたね。」

「前の人は1日で辞めたらしいよ」

「渋谷に行ったら死ぬって聞く」

本社でこのようなことを何人にも言われた。

本社から見ても私がいた渋谷オフィスはやばい場所だったのだ。

帰る時間が早くなったことで、精神状態が安定して行った。

仕事が楽しいとすら思うようになった。

異動できて本当に良かったと、今でも思う。

ただ、半年後には本社がブラック化し、帰宅時間がどんどん遅くなり、

パワハラを受けるようになったため、私はまた辞めたいと思うようになった。

入社して1年が経った頃だった。

その後ストレスが原因だったのか、扁桃周囲膿瘍になり、緊急入院した。

入院中に会社から電話

以前体験記にも書いたが、喉にメスを入れたため、

声が出せない状態だった。

もちろん会社にも連絡していた。

しかし、夜にケータイに電話がかかってくるのだ。

正気かよ。怖いというより、苛立ちに変わりつつあった。

苛立っている私は、自分自身の変化が嬉しかった。

以前までの私なら、怖いと思って怯えていたはずだった。

苛立ちに変わっていることで、強くなれたんだと思った。

「喉を切ったため、声が出せない」

と上司にメールで連絡すると、

「いつ復帰できんの?」

というメールが返ってきた。

そこで、もう辞めようと決意したのだ。

人生で2度目の転職

すったもんだあり、ブラック企業とはおさらばした。

(すったもんだのレベルがやばすぎてここには書けないw)

しばらくニート生活ができそうなくらいのお金があったため、

毎日ただただ楽しく過ごしていた。

しかし、ずっと会社員として働いて来たため、

遊び呆けていることに対して、ちょっとばかし気持ちが悪くなって来た。

ムズムズするというか、なんというか。

そこで真剣に転職活動することに決めた。

一度転職活動で失敗していたため、2度と同じ失敗はするもんかと、

仕事する上で譲れないことを書き出し、

それを叶えてくれる会社が見つかるまで転職活動することに決めた。

結果3社から内定をもらい、今の会社に入社した。

今の会社を選んだ理由はたった一つ、

人の温かみを感じる会社

であったことだ。

ブラック企業を経験すると、面接だけでなんとなく社内の雰囲気がわかるようになっていた。

これは私の強みかもしれない。笑

面接で「この会社はきっと温かい人が多いだろう」と感じた私は、

迷わず今の会社に入社したのだが、

入社してもうすぐ2年が経とうとしている今でも

会社のみんなが大好きで毎日楽しくて、とても幸せだと心底思っている。

仕事内容が楽しいというのももちろんある。

でも私は、人とのつながりを大切にしたい派なのだ。

今の会社に出会えて、本当に良かったと思っている。

辛いなら別の道を選んでいい

石の上にも三年

そんな言葉があるが、自分自身を壊してまで我慢する必要はないと思う。

確かに忍耐力はつくかもしれないが、

幸福度は圧倒的に低い。

どうせこの世に生まれたならば、

1分1秒幸せだと思いながら生きて行くほうが絶対にいいに決まってる。

もし今、ブラック企業を辞めずに頑張っていた自分に会えるのならば、

「今すぐ辞めていいよ、死なないから」

と言ってあげたい。

「辞めたっていいんだよ、次の道があるんだから」

と言ってあげたい。

もしも仕事が辛くてどうしようもなくて死にたいと思っている人がいるならば、

無理に続けなくていいよ、と声をかけてあげたい。

私は転職をして、100倍幸せになった。

続けることが全てではないと知った。

転職を促したくて書いた訳ではない。

「自分にとって、幸せとは何か」

を、一度一生懸命考えて見て欲しい。

だって、せっかく生まれたんだから!!!!

ではまた。

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